みなさんこんにちは。サワムラです。自営業のWebライター&Webディレクター&翻訳をしながら、どーにかこーにか生活しています。現在でこそ自営業Webライターとしてご飯をたべている筆者ですが、元々は会社員をしながら副業でWebライターをしていました。結論からお伝えすると、Webライターになるには未経験でも可能です。Webライターになるための決められた手順や資格はありません。効率的ではありませんが、SEOの知識がなくても副業で10万円くらいまで稼ぐこともできると思います!
(ただし筆者は、本当に多くのものを犠牲にしました。詳しくは本文で…)
今回は、未経験から副業Webライターになり、現在は独立した筆者が、未経験だった4年ほど前の体験談を書いていきます。副業で10万円稼げるようになるまでの、2年3ヶ月の軌跡です。
その数ヶ月後に独立し、どーにかこーにか生活できるようになり、現在に至ります。 かなり個人的な体験なので、参考にしてはいけません。役に立たないので、暇な人しか読んではいけませんよ(笑)
それでは、未経験から自営業ライターにまでよじ登ったサワムラのお話を始めていきましょう。
目次
未経験からWebライターになるには
結論からお伝えすると、Webライターになるときに「コレ」という決まった手順はありません。
また、Webライターを名乗るための資格などもありませんので、本人が「私はWebライターです」と言えばその瞬間からWebライターという訳です。
ここでは未経験からWebライターになるための3つの方法についてご紹介します。
- クラウドソーシングサービスで案件を獲得する
- SNSで案件を獲得する
- 【おまけ】自分のブログを収益化する
クラウドソーシングサービスで案件を獲得する
Webライターのほとんどが利用するのが「クラウドソーシングサービス」です。クラウドソーシングサービスとはネット上のプラットフォームを介して発注者と受注者が仕事のやり取りをすることができるサービスのこと。
ちなみに筆者が未経験の時に初めて登録したのは「クラウドワークス 」でした。
クラウドソーシングサービスでは、求人雑誌のように案件をネット上で検索できます。当時会社員をしていた筆者は「これならできそうだ」という案件を見つけ、お昼休みを使って応募してみることに。(ちなみに副業OKの会社でした)
- 2,000文字200円
- 10本発注
- SEO知識不要
- WORDで納品
という案件です。右も左も分かりませんでしたが、とにかく知識をフル活用して120%の力で執筆。
時給にすると多分100円以下でしたが、未経験の自分の文章がどこかのWebサイトに載るというだけで、胸が高鳴りました。
SNSで案件を獲得する
Webライターの仕事はTwitterなどのSNSでも得ることができます。「#Webライター募集」と検索すると関連するツイートを見つけることが可能です。
実際に筆者も初案件から数ヶ月経った頃から、Twitterで仕事の募集ツイートをよくチェックするように。企業だけでなく個人の案件もあり「こんな案件があるのか〜」と眺めているだけでも勉強になりました。
ただし、Twitterでの案件はそこまで多くありません。かつ単価も1文字1円〜など高めなので、ほぼ未経験の筆者にはハードルが高かったです。初めてTwitter経由でお仕事をもらったのは、Webライターを始めて2年後のことでした。
ただし、チャンスはどこに転がっているのか分かりません!案件を見ているだけでも、発注者が何を求めているのかを見極める勉強になりますので、クラウドソーシングサービスだけでなくTwitterで案件を探すのはおすすめです。
【おまけ】自分のブログを収益化する
これはめちゃくちゃ余談です。
「私はWebライターです」と名乗った瞬間からWebライター…と本記事でも書きましたが、ではどうしたらWebライターと名乗ることができるのか?恐らく条件は「自分が書いた文章がWeb上のサイトなどに載ることでお金を稼ぐこと」です。
つまり、自分でブログを開設し、ブログを収益化して利益を得ることができれば、それは広義でWebライターです。さらにブログ経由で仕事の依頼が来ることも十分あり得ると思います。
ブログで収益を得ている人は「ブロガー 」と呼ばれるのかも知れませんが、ブログ記事を執筆しているWebライターもたくさんいますよね。
言い換えればブログで収益を得ることができるような文章力があれば、Webライターでも通用します。
ブログを開設して収益化するには時間がかかりますが、ブログを開設すれば、クラウドソーシングサービスで案件に応募する時に、自分の文章力を示すものとして利用することもできます。
未経験者がWebライターになるとき、自分のブログを開設しておくと、文章力を上げることができたり、後々のチャンスに繋がるのではないでしょうか。
【私の場合】未経験からWebライターになるために準備したこと
結論からお伝えすると、私は副業Webライターとして未経験から10万円を稼ぎましたが、特に準備などはしませんでした。
「ポートフォリオって何?」「SEO?まあ聞いたことはあるよね」というレベル。ただし、作業を効率化するための知識だけはめちゃくちゃ勉強しました。
ここでは、未経験からWebライターになるまでの準備について、個人的な体験談を書いていきます。
10万円までは「ポートフォリオ」の意味すら知らなかった
Web業界におけるポートフォリオとは「作品集/実績集」という意味。パワーポイントやポートフォリオ作成ツールで作成する場合が多いです。
よく「未経験からWebライターになるには、ポートフォリオ作成は必須!」という言葉を目にしますが、筆者は10万円まではポートフォリオの意味すら知りませんでした。
最近ではよく耳にするようになりましたが、筆者がWebライターを始めた2016年頃は、そこまでメジャーではなかったような?
(初心者すぎて耳にしていなかっただけかも知れません…)
結論をお伝えすると、ポートフォリオにするような実績がない未経験/初心者の方は、ポートフォリオがなくても案件は獲得できます。
現在筆者はディレクターもしており、ライターさんの採用も行っています。もちろんポートフォリオは作れるならあった方が良いと思いますが、
- めちゃくちゃおしゃれだけど中身が伴っていないポートフォリオ
- テキストでしっかり書かれた実績や提案文
なら、テキストだけでも全然印象は良いです。
実際筆者は、ポートフォリオがめちゃくちゃお洒落なライターさんを雇った時に、納品物が全て他社のコピーだったという事態にも遭遇しています(実話)
特に未経験や初心者の場合はポートフォリオの基になる実績が少ないので、そんなにこだわらなくても良いと思います。
10万円まではSEOの意味もよく分かっていなかった
本当にダメダメな体験談ばかりで申し訳ないのですが、筆者は10万円まではSEOの意味すら知りませんでした。 もちろん、Webライターとして稼ぐならSEOの知識は、ひらがなが読めるのと同じくらい必須です。
ただ、お金の面だけで言えば、お客さんの要求をしっかり満たした仕事をし続ければ、副業として10万円くらいならSEOを知らなくても稼ぐことは可能だと思います。
例えば、筆者が未経験Webライターから副業10万円以上稼ぐまでに行った案件は、だいたい下記の通り。
- 語学系記事①(1本1,000円×月8本)8,000円
- 語学系記事②(1本8,000円×月3本)24,000円
- 読書系記事(1本2,000円×月4本)8,000円
- 旅行系記事(1本5,000円×月10本)50,000円
- 海外情報系記事(1本300円×月60本)18,000円
語学系記事②に関しては、レギュレーションがあり、それを守って執筆。今思うとそれが「SEO対策」でしたが、当時はSEOという意識はありませんでした。
見て分かるように、副業なのにめちゃくちゃ仕事をしています…。とにかく執筆量が多く、通勤時間はスマホで執筆、昼休みはパソコンで執筆、家に帰ったら夜中まで執筆…という日々でした。
同僚が楽しくワイワイお昼を食べている中で、サンドイッチをかじりながら一人執筆。 恐らくもっと早くSEOを覚えていれば、同僚とランチができていたかもしれません。夏バテと疲労が重なり救急車で運ばれることもなかったかも知れません。
10万円までは未経験からスタートしてもWebライターとして稼ぐことが可能です。ただし、筆者のようにならないよう、SEOは早めに覚えてくださいね!
ただし仕事効率化のための知識はめちゃくちゃ勉強した
未経験からWebライターを始めたばかりの頃は、ポートフォリオもSEOも知らなかった筆者。しかし、案件を効率的に行うための知識はめちゃくちゃ勉強しました。
例えば筆者はMacBook Airを使っていたのですが、ショーットカットキーは完全マスター。
- コマンド+C(コピー)
- コマンド+V(貼りつけ)
- コマンド+A(全て選択)
- ミッションコントロール(デスクトップを複数同時に開く)
など基本的なところから、
- コマンド+Z(作業を一つ戻る)
- コマンド+W(タブを閉じる)
- コマンド+Q(アプリを閉じる)
- コマンド+シフ+3(スクリーンショット)
- コマンド+シフト+タブ(新しいタブを出す)
- コントロール+シフト+タブ(タブを左に移動する)
なども勉強し、使えるように練習しました。
また、PagesやKeynoteなどのアプリやSpreadsheetの共有方法なども一から勉強。
とにかくWeb系の知識の「分からない」が分からなかったので、手当たり次第、
- One driveとiCloudの違い
- マークアップ言語/マークダウン言語とは?
- キーワード検索ツール
- PhotoshopやCanva
などを調べまくりました。
(非効率なのでおすすめしません。もしタイムスリップができるなら過去の自分に「いいからSEOをやれっ!」と全力で説得したいです。笑)
また、便利なGoogle拡張機能を調べたり、pocketというアプリを使ってwebページを保存したり、画像の背景を切り取るアプリやWebPをJPEG などに変換するアプリなど、いろいろ勉強しました。
Webライターを始めたばかりの頃は、とにかく何もかもが分からないと言うか… 特に初心者Webライターは単価が低く、少しでも効率化して作業できるようになりたい…という思いが強かったです。
「未経験」「Webライター」に関するよくある疑問について考える
ここでは、未経験Webライターに関するよくある質問に、筆者なりに答えてみます。
未経験者がWebライターとして10万円稼ぐのに知識は必要?
知識はあるに越したことはありません。しかし、個人的にそれよりも、お客さんが求めるイメージで仕上げることの方が大切かな、と思います。
ディレクターになって分かりましたが、発注者側も低単価でお願いしていることは十分理解しています。1文字0.5円で検索1位の記事をお願いしようとは思っていません。
10万円の先を目指すなら、知識は必須ですが、10万円ぐらいまでは「発注者のイメージで書ける」以上の知識は必要ないと思います。
未経験者がWebライターを目指すメリットは?
筆者の場合は、独立して自由を勝ち取れたことが大きかったです。会社員時代には会社員なりのメリットがありましたが、今はさらに自分の人生を自分でコントロールできている感じがします。 場所にとらわれずスマホで作業できる点もメリットです。
未経験者がWebライターを目指すデメリットは?
もし本格的にWebライターとして稼がなければいけない場合、仕事がたまると地獄、仕事がないともっと地獄です。また、Webライター業界は年々飽和状態となっており、競争も厳しくなっていると感じています。
未経験Webライターの文字単価相場は?
個人的な感覚では1文字0.1円〜0.8円くらいだと思います。文字数は50文字〜3,000文字くらいでしょうか。筆者は初めて8,000文字の案件をもらったとき、めちゃくちゃビビっていました。
ちなみに下記の記事ではWebライター案件の選び方について解説しています。
未経験者がWebライターとして10万円稼ぐのはぶっちゃけキツい?
筆者はキツかったです。仕事が休みの日は1日6時間以上作業、通勤時間や昼休みもひたすら仕事をしていました。疲れがピークに達し、救急車で運ばれたことも…。
タイトルにも書きましたが、会社員と並行しながら書き続け、10万円稼げるようになるまで2年3ヶ月かかりました。もちろん、もっと早く稼げる才能ある方々はたくさんいると思いますが、うーん…筆者は回り道をしてしまいましたね。
希望を書くと、10万円を達成してからは売り上げが右肩上がりになりました。ピーク時は【会社員の給料5倍】が5ヶ月くらい続いたことも。今は独立して1年半ほどですが、なんとか生活できています。
未経験から10万円稼ぐことは可能!でもそこからがスタート
未経験からWebライターを始めたばかりの頃の記憶…大変すぎてあまりありません。どうしてそこまでして頑張れたかと言うと、やはり会社を離れて「自由」が欲しかったからです。
会社員の時も、それなりに良い会社で楽しかったのですが、窮屈な感じがして「もう一生会社員になりたくないな…」と感じていました。
さて、一筋縄にはいかなかった筆者のWebライター経験ですが「こんな人がいるなら自分はまだまだ大丈夫だ」と思っていただけたでしょうか?10万円稼ぐのに2年3ヶ月…長いですよね。
Webライターで生計を立てるのは簡単ではありませんが、言い換えればちょっとお小遣いを稼ぎたいという方には取り組みやすいジャンルだと思います。
アイキャッチイラスト : ほとぎ。(@hotogigi )
文章 : サワムラ(@webwebwriter123)