
Webライターの始め方が知りたい!めちゃくちゃ稼いでる人の自慢話ではなく、リアルな実体験が知りたいです。
本記事は、こんな疑問を持っている「Webライターを始めようかと思っている人/Webライター初心者の人」に向けて書いていきます。
まずは私の自己紹介から。
私は副業ライターとして2年間ほど活動し、その後独立しました。現在はフリーWebライターとして活動しています。
「初心者の方へ」なんて偉そうに書いていますが、私も実際まだ2年ちょいの新米ライターです。
現在は、独立できるぐらいのお金は稼いでいますが、人よりも稼いでいる、ということではありません。
「Webライター 始め方」なんてネットで検索すると「初心者でも1文字1.5円は楽勝!」「月10万は誰でもすぐに稼げる!」という情報ばかりで「嘘っぽいな・・・」と思っている方はいませんか?
私もちょっと思っています(笑)
もちろん、これらの情報は全く嘘ではないと思いますが、全員に当てはまるかというと違いますよね。
そこで今回は、私が実際に今までWebライターとしてどんな案件を書いてきたのか、どんな経験をしてきたのかを、みなさんと共有したいと思います。
どうか「ああ、こんな人がいるなら自分はまだまだ大丈夫だ」と安心してください(笑)
私もできることなら過去にタイムスリップして「そんな安い案件ばっかりやってるんじゃないっ!!」と自分をひっぱたきたいです(笑)
本記事では、Webライターの基礎知識から私の体験談まで細かく書きましたので、お急ぎの方は目次から読みたいところだけ拾って読んでみてくださいね。
目次
結論から言います【Webライターの始め方】
「体験談よりも、Webライターの始め方が知りたい!」
という方向けに、まずは結論から書きます。
Webライターの仕事を副業として、本業として始めるには以下の手順が必要です。
- パソコンとネット環境を用意する
- クラウドソーシングサービスに登録する
- クラウドソーシングサービスのプロフィールを作成
- 仕事に応募するorスカウトを受ける
- テストライティングを受ける
- 仕事を請ける
- 納品する
- 修正があれば対応する
- クライアントから評価を受け、クライアントに対する評価も登録する
- 前にもらった仕事よりも単価の高い仕事を目指す
簡単に言ってしまえば、Webライターの仕事は特別なスキルがなくても始めることができます。
クラウドソーシングサービスと呼ばれる、オンライン上で仕事を受注するサービスに登録をし、そのサイトを通して仕事をもらえば立派な「Webライター」です。
インターネット上で不特定多数の人に業務委託をすること。
「クラウド」=群衆
「ソーシング」=業務委託
という意味。クラウドソーシングの案件を仲介するサービスを「クラウドソーシングサービス」といい、代表的なものには「ランサーズ」「クラウドワークス」がある。
ただWebライターの仕事は1文字0.1円〜1文字10円までいろいろあります。
例えば1回目に1文字0.5円の仕事を受けたら、次は1文字0.8円の仕事に挑戦するなど、少しずつ単価をあげていかないと、いつまでも「稼げない」ループから抜け出すことができません。
なぜ1文字0.1円のような案件が多く出回っているかというと
それでもやりたい人がたくさんいるから
です。
Webライターの仕事は始めるのに特別なスキルがいりません。
「自分はスキルがないから安くても良い、それでもやりたい」という初心者Webライターも多く、安くてそれなりの質の文章を手に入れたいクライアントのニーズとマッチしてしまうのです。
【Webライターの始め方】私の場合

Webライターを副業として始めようと思った時、一切何も分からなかった私は、とりあえずクラウドソーシングサービスに登録することに。
最初は右も左も上も下も分かりませんでした。
クラウドソーシングサービスにさまざまな種類があることも知らない。
クラウドソーシングサービスでの副業の始め方を解説したYouTube動画やブログが数多く存在することも知らなかったのです。
とりあえず私はCrowdWorks(クラウドワークス)に登録。
待っていれば仕事が来るものと思い込んで1ヶ月待ちましたが、全く連絡なし。

ということに気づき、やっと仕事を探し始めました。
経験も実績もない私は1文字0.5円くらいの案件に応募して、ことごとく落とされます。
どうして1文字0.5円の案件さえ、もらえなかったのか。その原因は以下の2つだと思います。
- 経験も実績もない
- 「できる案件」でなく「やりたい案件」に応募していた
当時の私は「英語」「中国語」という語学力を活かしてWebライターの仕事をしようと考えており、語学系の仕事にばかり応募していました。
しかし、特に英語系の記事は参入しているメディアの数も多く、SEO対策は必至です。ちょっと英語の知識があるだけの未経験の私が仕事をもらえるはずもありません。
そんな中やっともらえた初仕事。それは「中国語の語学記事」でした。
内容は「中国語の恋愛フレーズ」について。
1記事2000文字×10本 全部で2000円
10本2000円、つまり1本200円(1文字0.1円)です。
クラウドワークスでは受注額が10万円以下の場合20%の「システム手数料」がかかります。よって手元に残るのは1600円。
1本書くのに2時間ぐらいかかったので、時給80円でした。お世辞にも割の良い副業とは言えませんね。
それでも最初にお仕事をくださった方には、今でもとても感謝しています。
あの時仕事をいただけなかったら、フリーライターとしての今の私はなかったかもしれないからです。
【Webライターの始め方】私が書いた記事案件

では、時給80円から始まった私のWebライター生活が、どんな風に変わっていたのかについてお話しします。
あくまでも私の個人的な経験ですので、参考程度に読んでいただければ幸いです。
Webライター1年目
Webライター1年目は、だいたいこんな仕事をしていました。
テーマ | 文字単価 | 文字数 | 納品ペース |
---|---|---|---|
雑学系 | 0.25円 | 1200文字 | 週1本 |
語学系 | 0.16円 | 1800文字 | 週2本 |
コラム記事 | 0.3円 | 2000文字 | 週1本 |
この時の収入は1ヶ月にだいたい7,000円です。
これでも、Webライターの仕事を始めたばかりの私には、いっぱいいっぱい。
執筆時間は、通勤時間と本業の昼休みを使ってスマホで執筆していました。
Webライター2年目
Webライター2年目は、だいたいこんな仕事をしていました。
テーマ | 文字単価 | 文字数 | 納品ペース |
---|---|---|---|
読書系 | 0.4円 | 3000文字 | 週1本 |
語学系 | 0.8円 | 1000文字 | 週2本 |
海外ニュース記事 | 0.25円 | 800文字 | 毎日 |
2年目は、1年目の仕事に加えて2年目の仕事が加わった感じです。他にも音楽系記事や旅行記事、ライフ系記事などいろいろ書いていました。
語学系の記事は1年目のものとは別の案件で、1年目の経験があったので文字単価も「0.16円」→「0.8円」に上がりました。
また、1日1本ニュースを短くまとめた記事を出すという仕事も始めました。これは1本200円ですが毎日書かせてもらえたので嬉しかったですね。
収入もだいたい月30,000円になりました。でも、この頃は執筆量が増えて、かなり忙しかったです。
Webライター3年目
Webライター3年目は、だいたいこんな仕事をしていました。
テーマ | 文字単価 | 文字数 | 納品ペース |
---|---|---|---|
取材記事 | 2.8円 | 7000文字 | 月3本 |
旅行系 | 2.5円 | 2000文字 | 月10本 |
語学系 | 1.3円 | 4000文字 | 週2本 |
だいたいWebライターを始めて1年半〜2年ぐらいのころから、突然単価がグンと上がりました。
理由は1つ。SEO対策ライティングができるようになったからです。
この頃やっと、Webライター1年目から続けていた文字単価0.16円の仕事をはじめとした、単価の低い仕事を辞めました。
逆に言うと「いつ仕事がなくなるか分からない」という不安から、1年目の仕事を辞めることができなかったのです・・・。
とにかく忙しくセルフブラック化していましたが、文字単価が少しずつ上がっていくのは言葉では言い表せない喜びでした。
自分の好きなことをしながら、自分の満足のいく収入をいただく喜びを感じることができるようになったのは、この頃です。
【Webライターの始め方】私が後悔していること3つ

過去の自分を振り返ってみると「もっと〜していれば良かった」と感じることがたくさんあります。
今回は特に大きな3つをご紹介しますので、みなさんは私を失敗談を利用してもっと効率的にWebライターのお仕事をしてくださいね。
もっと早く単価の低い仕事を断ればよかった
先ほども少し書きましたが、私は「いつ仕事がもらえなくなるか分からない」という不安から、単価の低い仕事をずっと続けてしまいました。
どんな単価の仕事でも、全力で執筆していましたので、執筆にも時間がかかります。
書いても書いてもお金がもらえない、時給にしたら200円くらいにしかならない。それでも自分の腕に自信がなく、月数千円の報酬のために大量の記事を執筆していました。
もっと早く単価の低い仕事を断っていれば、SEOの勉強をもっと早く始められたかもしれません。生活にゆとりができて、イライラすることもなかったかもしれません。
そう思うと、単価の低い仕事に固執しすぎてしまったな、と反省しています。
もっと早く仕事を断る勇気を持てばよかった
私は単価の低い仕事を断ることができませんでした。それは、仕事を断る勇気がなかったからです。
当時の私は「私なんかが仕事を断るなんて、ふざけるなと思われないだろうか」と無駄な心配をしていました。
全てのクライアントに良い人と思われたくて、仕事を辞める勇気がなく現状にしがみついていたのです。
もっと自分の腕に自信を持って、毅然とした態度で対応すれば良かったと思っています。
もっと早くSEOの知識を身につければよかった
「SEOライティングのスキルを身につけているのか」はWebライターの収入を大きく左右します。
私はWebライターを始めて1年以上、SEOライティングを勉強せずに大量の仕事を請け負っていました。
今振り返ると、もっと早くSEOの勉強を始めれば良かった、と後悔しています。SEOライティングは、知識を覚るだけでなく、記事を書くことで時間をかけて身につけていくスキルだからです。
もっと早くSEOライティングを勉強していれば、今頃もっと上のスキルを身につけていたかもしれないと思うと悔しいですね。
【Webライターの始め方】私が幸運だったと思えること2つ

後悔していることがある一方で、Webライター人生の中で巡り会えた幸運もあります。
SEOの知識を教えてくれるクライアントさんに出会えた
私がSEOライティングを勉強し始めたのは、とあるクライアントさんがきっかけ。記事執筆の際にSEO対策に関する知識が書かれたマニュアルをいただいたのです。
現在では、このようなマニュアルを下さるクライアントさんには大勢出会いますが、当時は「SEO?まあ聞いたことはあるけど・・・」という感じ。
マニュアルを読んだら「記事ってこうやって書くのか!」と目からウロコでした。
お仕事をいただけるだけでありがたいのに、SEOの知識まで教えていただき、めちゃくちゃラッキーでした。
その頃から、プログラミングやPhotoshopなどにも興味を持つようになり、スキルの幅が広がるきっかけとなったと思います。
そのクライアントさんにはSEOのことだけでなく、Webに関する知識をたくさん教えていただきました。本当に感謝しています。
未経験の私を取材に行かせてくれるクライアントさんに出会えた
私のWebライター人生は、取材記事を執筆するようになってから大きく変わりました。
当時全くの未経験だった私に取材記事を書かせてくれたクライアントさんにも、とても感謝しています。
それまでのWebライターの仕事は、ネットで情報を調べてまとめるという仕事が多かったですが、取材記事を担当するようになってからは「自分の目で見たもの」を執筆するという新しい経験ができました。
【Webライターの始め方】仕事を勝ち取る技術3つ

最初から読んでいる方は「意外と順調なWebライター人生だな」と感じているかもしれませんが、決してそんなことはありません。
つい最近まで、クラウドソーシングサービスで新しい案件に応募しても、ほとんど断られていました。
一度仕事をして継続依頼を断られたこともありますし、1つの記事で50カ所の修正依頼をいただいたこともあります。
しかし、そんな失敗談から学んだこともあります。
ここでは、Webライターの仕事を勝ち取るために必要だな、と感じた3つのことをご紹介します。
応募文は本番と同じくらい頭を使って書く
新しい案件に応募するときは、以下のテンプレートで書くのがおすすめです。
簡単な自己紹介(名前、性別など)
Webライター歴や実績
クライアントの案件にどう貢献できるか
自己紹介や実績は多くの人が書いていると思いますが、3つ目の「クライアントの案件にどう貢献できるか」はライバルとの間に差をつけるポイントとなります。
例えば美容系記事の募集に応募したい時。
→クライアント情報が載っていれば、クライアントの情報をリサーチ
→どうやら美容系とペット系のサイトを運営しているらしい
→「今回は美容系の記事の応募ですが、以前ペットショップで働いていましたので、ペット系記事の執筆も得意です」とアピールする。
こんなアピールでもOKですし、
「週に1本執筆をお願いします」と書かれている案件なら「もしよろしければ週に3本執筆が可能です」と書いてアピールするのも良いでしょう。
自分を雇ったら、クライアントにどんなメリットがあるのかを書くとライバルと差をつけることができます。

返信はなるべく早く
クライアントさんからもらったメールやチャットの返信は、できればなるべく早い方が良いと思います。
Webライターの返信で、クライアントさんが早くお仕事に取りかかれたり、ということもありますので。
返信が遅くなってしまったときは「ご連絡が遅くなり申し訳ございませんでした」と入れると印象◎ですね。

修正依頼には素早く対応する
Webライターをしていると、必ず修正依頼をいただきます。
修正依頼には、素直に素早く対応するのがおすすめ。
なぜかと言うと、クライアントさんが
「修正依頼を出したけど、ちゃんと直してもらえるだろうか・・・違う方向に直ってたらどうしよう・・・また修正依頼を出すのも言いづらいしな・・・」
と不安を感じている可能性があるからです。
修正依頼があるのは仕方ありません。しかし、それに対していかにクライアントさんの希望通りに素早く対応できるかが、クライアントさんとの信頼関係に繋がるのです。
【Webライターの始め方】必要なお金の知識

Webライターの収入の相場
Webライターの文字単価の相場は1文字0.5円〜3円くらい。中には1文字0.1円〜0.5円という仕事も多くあります。
ネットで調べてみると、1文字5円〜10円の案件もあるらしいですが、私は出会ったことがありません。どなたか紹介してください。お願いいたします(必死)
一般的にはWebライターの文字単価については「相場はない」という見方が強いようです。
個人的な感覚としては、Webブログ記事で1文字1.5〜2円ほどもらえれば、結構良い案件なのではないでしょうか。
クラウドソーシングサービスまとめ
Webライターの仕事が請けられるクラウドソーシングサービスをまとめておきますね。
気になるものがあれば登録してみてください。
CrowdWorks(クラウドワークス)![]() |
ランサーズ |
ココナラ | Shinobi ライティング |
Bizseek | サグーワークス |
シュフティ | Repo |
ジョブハブ | クラウド |
【2022年】Webライター6年目の追記
本記事を書いたのは2019年4月。2022年2月、Webライター6年目に突入したので、ちょっと記事に後日談を追記します。
この記事を公開してからおよそ3年経ちました。私はまだWebライターとして活動しています。この記事を書いた頃はフリーになったばかりで「なんとか生活できるレベル」でしたが、3年間コツコツ続けて、月収も何度か100万円を超えるレベルになりました。3年前の自分では想像もできなかった大企業で仕事をさせてもらったり、海外企業から直接オファーをもらったり、実績をいろんな人に見せたくなるようなWebライター人生を歩めています。この記事を書いた3年前の自分には「今は大変だけど、3年後楽しみにしてな!」と声をかけたいです。
Webライター業界について個人的な意見を述べると、2019年から比べるとWebライターの数は急激に増えたように感じます。低単価という傾向は変わらないと思いますが、やりたい人が増えた分、かなりキツいのに低単価という案件も増えた印象。また、最近はWebライターの若年化が著しく、検索ワードに「Webライター 高校生」なるクエリが表示されていることにも、現在のWebライター業界の特徴が表れていると思います。
もう少し時間が経ったら、高校生専門のWebライター講座なんかが出てきて、それに対抗して中学生Webライター…とどんどん若年化が進んでいきそうです。どんなに科学が進歩しても年齢を戻すことはできないので、若年化が進むWebライター業界を生き抜くには、「職歴・属性・経験」を活かした執筆アピール(〜で働いていたので知見があります、主婦/主夫なので日頃から〜しています、学生時代に〜していたので第一次情報として書けます、など)が必要かもしれません。
ちなみに2019年4月の私は本記事で
ネットで調べてみると、1文字5円〜10円の案件もあるらしいですが、私は出会ったことがありません。どなたか紹介してください。お願いいたします(必死)
と書きましたが、3年間の間に出会いました。なので5円〜10円案件が存在するのは本当です。
…とはいえ、まだまだ「お金ない(泣)」「辞めたい(大泣)」「こんなに毎日文章書いてるのに下手すぎる。自分の文章なんてゴミだ(号泣)」と思うこともたくさんあります。私もまだまだ坂道を上って、転げ落ちて、脇道に逸れて、また上って…の途中。また3年後この記事に良い追記ができるよう、自分を納得させる文章が書けるよう、コツコツ頑張っていきたいです。
Webライターの始め方は重要ではない。始めてからが大切だ。

今回は、Webライターの始め方について実体験を交えて書いてみました。
私は現在フリーライターとして活動していますが、決して華々しいWebライター生活を送っている訳ではありません。
フリーライターになってまだ間もなく、活動歴もまだまだ新人。私よりも効率よく、たくさんお金を稼いでいる方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、本記事には私が実際に見て、聞いて、感じた実体験を込めました。少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。