みなさんこんにちは。サワムラです。自営業のWebライター&Webディレクター&翻訳をしながら、どーにかこーにか生活しています。
「Webライター」を聞くとキラキラしているイメージがありますよね。実際ツイッターには、キラキラ輝いている「Webライター」がたくさんいます。
しかし、太陽が出れば必ず影ができるように、Webライターの輝きには影があるのです。Webライターをしていると、辛いとき、きついとき、たくさんあります。落ち込んで世界が灰色がかって見える日だってあるんです。
まあ、落ち込んでても、宇宙の歴史からしたら、筆者の落ち込みなんて、超どうでも良いですね。筆者が辛くてもきつくても、地球は知らん顔して今日も明日も回るでしょう。
この記事では、Webライターとして落ち込んだときの対処法について書きました。落ち込んでいるWebライターの方。この記事を読んで、一緒に落ち込みましょう。
目次
Webライターが辛いのはどんなとき?
Webライターをやっていて辛いときは多々あります。仕事がありすぎると辛い。仕事がないともっと辛いです。
ラーメン屋さんでラーメン出てくるのを待っているときも、スマホで執筆するくらいセルフブラック化することも。
Webライターに憧れている人の夢を壊してしまうかもしれませんが、ここでは筆者の「Webライターとして辛かったこと」をご紹介します。
仕事がないとき
フリーランスなのに仕事がない…本当に地獄です。家賃が払えない、食べ物が買えない…「仕事がない=死」というのが現実でしょう。
幸い筆者は今のところ死に至らず生きているのですが、会社員時代よりも死に近いところにいるのかな、という感じです。浮き沈みが激しい仕事なので、仕事がなくなる恐怖は常にあります。
仕事がないとき、最初は嬉しいです。「やっと本が読める!」「マインクラフトやりまくるぞ!」とのびのびします。しかし、仕事がなくお金が入らないという現実が徐々に見えてくると「今月家賃どうしよう…」と悩みモードに。
「私はWebライターとして必要とされていない…」「どうせ私なんて才能もない…」とウジウジ落ち込みます。自尊心はボロボロ、プライドはズダズダ。
むかし海外に行ったときに日本語が話せる現地の方に、日本語で職業を聞かれ「フリーランスライターです」と答えたときに「フリーランスってフリーターと何が違うの?」と聞かれましたが、まあ…筆者の場合は同じようなものです(笑)むしろフリーターの方が仕事が安定していると思います。
働き方がブラックになるとき
Webライターは働き方がブラックになりがち。「労働時間=お金」ではなく「成果物=お金」だからです。
例えば40枚のパワーポイントで作られたレギュレーションを2時間かけて読んでも、その2時間はお金になりません。
1文字/1円/3,000文字
の記事を2時間で書いても、そのあと2回修正依頼がきて結局4時間かかっていたら、時給は750円です。たぶん「家にいながら時給750円なら良いじゃん〜」と思う方もいると思いますが、時給換算して500円にならない案件はWebライター業界に溢れています。
筆者は自慢ではありませんが時給5円に陥ったこともありますよ。あのときは悔しくて悔しくて「いつか絶対こんなのに引っかからないくらいビッグになってやる」と闘争心を燃やしたものです。
自分はただの「文章作成ロボット」であると感じたとき
「Webライター」と聞くと「文章の才能がある人」というイメージがあるかもしれませんが、それは誤解です。Webライターには基本的にそもそも「表現力」など求められていません。
ややダークな部分ですが、
ユーザーがキーワードに対して知りたいことを、中学生に分かるように分かりやすく、なるべく低単価で書いて欲しい
というのが、多くの発注者の本音です。
そもそも「SEO対策」というのが「そのキーワードを検索している人が知りたいであろう知識の解説や、問題の解決法を書く」ことに重きを置くものなので、キーワードで上位を狙おうとすると、他の上位記事と似たり寄ったりになる嫌いがあります。
また、上位記事を調べて入手する二次情報や三次情報を集めた記事の作成は「その人でなければいけない仕事」ではありません。個性や才能など必要なく、むしろ周りに溶け込んで「前ならえ」が上手にできる器用なタイプの方が重宝されます。
筆者は400記事、500記事と書いていると、まるで自分が文章作成ロボットになったかのように感じられることもありました。
そして何より辛いのは、文章作成ロボットにしかなれない自分の実力に気づいたときです。飛び抜けて文章の才能があれば、誰もが心動かされる表現力があれば、然るべき仕事が回ってくるでしょう…(つ_・、) そう思うと辛いですね(現在形)
Webライターが落ち込んだときの対処法
落ち込んだときは、漫画を読んで「どうせいつか死ぬし」という清野とおる先生の言葉を思い出します。
辛いときって「今を精一杯生きようよ」とか言われても、響かないですよね。「どうせいつか死ぬし」なんて一瞬どきっとするような言葉の方が、優しく響くこともあるんですよ。
ここでは、筆者なりの落ち込んだ時の対処法について書きました。
漫画家さんのエッセイを読む
筆者がよく読んでいるのは、
- 西原理恵子先生
- 清野とおる先生
の作品です。
人生のバイブル↓
落ち込んだ時に読んで救われた↓
ウヒョッ!東京都北区赤羽 コミックセット (アクションコミックス) [マーケットプレイスセット]
- 作者:清野 とおる
- 発売日: 2013/07/12
- メディア: コミック
西原先生がデビュー当時エロ雑誌のカット描きから始めたエピソード。清野先生の何百枚も書いたものが全部ボツになったというエピソード。
こんな、大人気漫画家の方達、明らかに才能がある方達でさえ、下積みの苦労を乗り越えていると思うと、腐らず努力できることも才能なのだと感じます。
お二人とも「人の上に立つのではなく、自分のベストポジションで自分にしか咲かせられない花を咲かせている」のだと思いました。落ち込んだ時はお二人の作品を読んでひたすら現実逃避しています。
「まあ50年後ぐらいには死ぬし」と思う
幸運なことに健康で居続けたとしても、たぶんあと50年ぐらいの命。地球全体から見たら筆者の命は、ぶわーっと存在する命の集まりの一つでしかなく、地球は淡々とまわり、宇宙は淡々と膨張し続けます。
そう思うと、修正依頼がどうとか、仕事がありすぎるとか、なさすぎる、とかどうでも良いですね。むしろ、そのどうでもよいことに悩む一瞬一瞬が「いのちの輝き」です。
たぶん10年後ぐらいには今日の悩みなんて忘れ、別のことで落ち込んでいるかも知れません。「10年前こんなことで悩んでたんだ…」と10年後に悩むことはないでしょう。人間はよくも悪くも「今の自分のこと」で頭がいっぱいなのです。
Webライターになって良かったこと
なんだかWebライターのマイナス面ばかり書いてしまったので「Webライター」になって良かったことについても書いてみます。
毎日ぐっすり寝ています
アラームを使うのは取材の時だけで、基本的には寝たいときに寝て、起きたいときに起きます。睡眠時間は毎日8時間ほど。毎日ぐっすり寝ています。
会社員時代は、当たり前ですが毎日早起きして満員電車に揺られて通勤していました。雨の日とか、会社に行くだけでめちゃくちゃ疲れます。さらに8時間仕事して、また混み混みの電車で家に帰る。
いまは1日たりともできる気がしません…
自営業のWebライターになってからは、二度寝もOK。昼間にビール飲んでもOK。おやつ食べながら仕事してもOK。漫画読んでもOK。ストレスは会社員の時よりも少ないです。
やりたいことだけできます
自営業のWebライターになってからは、基本的にやりたいことだけやっています。会社員時代は、やりたくない仕事を「やりたくない」と思うだけでも「悪」のように感じていました。
今は、興味があることは軽い感じで何でもやってみます。小説書いたり、ゲーム始めたり、水彩画やったり。興味があることに挑戦する余裕ができました。
基本的に毎日自由に暮らしています
取材や打ち合わせなどで予定が入ることもありますが、基本的に毎日自由です。パソコンとネットがあれば、どこでも仕事ができますし、今から新幹線に乗ってどこかに行くこともできます。
筆者は仕事とプライベートを切り替えるのが下手なタイプだったので、会社員時代は休みの日でも「ちゃんとした大人」でなくてはいけない気がして、ちまちまとしか遊べませんでした…。
Webライターというキラキラネームに名前負けしそうである
今回はWebライターとして落ち込んだときのエピソードについて書きました。ツイッターとかにはキラキラしたWebライターさんたちが溢れていますが、あまり気にしなくて良いと思います。
いつも思うのですが「Webライター」ってちょっと名前がかっこよすぎますよね。少なくとも筆者は自分の活動は名前負けしている気がします。「フリーランスWebライター」とかじゃなくて「自営業文書作成業」とかの方がしっくりくるかも。
落ち込むときもありますが、お気に入りの漫画読んだり、美味しいもの食べたりすればOK。無理にポジティブになる必要もなく「ああ、自分はいま落ち込んでるな〜」と受け入れましょう。
何とかなります。きっと「何とかなる」と思えることもWebライタースキルの一つです。「Webライター」がプレッシャーなら、名乗るのを止めて「文書作成のお手伝いを…」とか言ってハードルを下げちゃいましょう。
アイキャッチイラスト : ほとぎ。(@hotogigi )
文章 : サワムラ(@webwebwriter123)