みなさんこんにちは。サワムラです。自営業のWebライター&Webディレクター&翻訳をしながら、どーにかこーにか生活しています。
Webライターを始めたい方、現役Webライターの方、勉強ってしていますか?筆者は現在Webライター5年目。副業時代を経て自営業になって2年目ですが、初級者の頃は特に勉強はしませんでした。
しかし一方で、文字単価7円の仕事をもらえる上級者になってからの今が一番勉強しています。
今回は、Webライターの勉強法というテーマで書きました。筆者の実体験ですが、持ち合わせている知識と文字単価の関係についても解説していきます。
初級者の方だけでなくステップアップを目指したい中級者や上級者の方もぜひご覧ください。
目次
Webライターになるにはどうしたら良いの?
Webライターになるのに、特に必要な資格などはありません。ただし、初級者から中級者・上級者になるにはスキルを身につける必要があります。
- 「0→1」簡単
- 「1→2」やや難しい
- 「2→3」超難しい
という感じです。Webライターの仕事を受けるには
- クラウドソーシングサービスを利用する(初級者向け)
- 企業から直接依頼を受ける(中上級者向け)
という方法がありますが、クラウドソーシングサービスでは1つ数百円程度の初級者向けの案件を見つけることが可能です。
*クラウドソーシングサービスについて知りたい方は下記の記事をご覧ください。
未経験の方は「自分が書いた文章がWebに載るなんて恐れ多くて応募できない…」と思うかもしれませんが、そんな心配は必要ありません。
筆者はライターさん採用の仕事もしていますが、未経験の方でも分かりやすい文章が書ける方には、ぜひ仕事をお願いしたいと思います。論理的で読者のツッコミにも抜け目なく答えられるような文章が書ける人は意外と少ないからです。
1つ仕事をしてしまえば、あとはその実績を手にもっと大きな仕事を取っていけば良いのです。
Webライターの数は飽和気味とも言われていますが、同時に案件の数も多いです。Webサイトの文章だけでなくメルマガの文章作成やYouTubeコンテンツのシナリオ書きなど、文章を書く仕事はたくさんあります。
Webライターは本人申告制。「私はWebライターです」と本人が言った瞬間から、その人は「Webライター」なのです。
ちなみに筆者は2016年からWebライターの仕事を始めましたが、2018年ぐらいまで自分のことを「なんちゃってライター」と言っていました。自分の文章は、ただ言われたルールに従って教科書的に書いているだけで、真義的に「Webライター」ではないと思っていたからです。
今でも半分「なんちゃってWebライター」だと思っていますが、今は便宜的に「Webライター」と名乗っています(笑)
Webライターに必要な3つのスキル
Webライターに最低限必要なスキルは、以下の3つです。
- リサーチ力
- 読解力
- 文章力
意外とシンプルに思うかもしれませんが、文字単価が0.1円でも7円でも、これらの3つのスキルを応用することで乗り切ることができます。
(記事入稿スキルとしてはWordPressの使用スキルがありますが、WordPressは正直そんなに難しい操作はありませんので、ご心配なく!)
リサーチ力
Webライターの仕事は、知識のある内容を書くことよりも、リサーチをして書くことの方が多いです。例えば「冬 スニーカー おすすめ」というキーワードであれば、キーワードに対する上位SERPs(サープス)を検索し「他社が書いていること+付加価値」を書いていきます。
「SERPs(サープス)」=「Search Engine Result Page」簡単に言うと、検索結果を表示するページ。キーワードへの関連性が高いページが表示される。
また、知りたい情報がWeb上にあるとは限りません。例えばシロアリの生態について知りたい場合、どうしても巣についての情報が見つからない…そんな時、図書館に行って本を使って調べることができるか?その行動力も単価アップに繋がっていくと思います。
リサーチをするには頭の中でそのキーワードを多角的に見ることが大切です。「シロアリ 巣の大きさ」で調べて答えが分からなければ「シロアリ 生態」「シロアリ 生活拠点」などキーワードを変えてみるのも良いでしょう。
Webライターにとってリサーチ力は、自分の仕事を効率化すること。リサーチ力があれば「このキーワードはこれ以上検索しても無駄だ」というリミットを判断することもできます。
堂々と「〜については情報が出回っていませんが、一説によると…と言われています」などという上手な切り抜けができるのです。
読解力
Webライターには読解力も必要。例えばお客さんからのマニュアルの内容を適切に理解できなければ、相手が求めるものを作ることができないからです。
日本の国語教育では、長文小説から作者の心情を読み取る問題がありますが、その訓練がWebライターでも活きると言えるでしょう。
個人的には心情を読み取る問題は、小説を汚しているようで好きじゃなかったのですが、お客さんの心情を読み取るくらいの勢いでマニュアルを読むと、仕事に対する認識の齟齬が少なくなります。
ちなみに日本と海外ではマニュアルの雰囲気が違うことも。
日本のマニュアルはパワーポイント何十枚のボリュームでイラスト(かわいい)や文字装飾なども多め。その代わり「マニュアルに従うこと=Webライター力」みたいなところがあります。
海外のマニュアルは私の経験だとワード作成が一般的で、長くても2枚。最低限の注意点だけ書いてあって、イラストが入っていたことは皆無。最低限のルールを守ることは必要だが「マニュアルに従うこと=Webライター力」という見方は少ないです。
文章力
大前提としてWebライターには文章力も必要です。「文章力」とは噛み砕いて言うと
- 分かりやすく書く力
- 相手を説得する力
- 読む人の心を動かす力
のことだと思っています。
サイトやメディアの雰囲気によって、この3つのスキルをバランスよく配合し、まとめ上げる力が「文章力」だと言えるでしょう。
この点については、筆者もまだ修行中です。
Webライター未経験から文字単価7円になるまでの勉強法
筆者は未経験〜中級者(文字単価2円)までは、特に勉強はしませんでした。いただいたマニュアルに沿って文章を作成するだけで、何とか乗り切っていたのです。
しかし、文字単価2円〜になって、やっと自分の実力不足に気づき、勉強を始めました。ここでは、筆者が実際に行った Webライターの勉強法について書いていきます。
Web教材で勉強
筆者が使ったのは「沈黙のWebライティング」を発行した会社でも知られる、株式会社WebライダーのSEO集中講座。
12万円ですが、実は仕事をもらっていたお客さんが購入してくださり、会社のメンバーとしてコンテンツを共有していただきました。
自分では買えないので、1日8時間図書館にこもって何度も繰り返し勉強。非常に良質な講座だったので、筆者もいつかガンガン稼いで購入し、一緒に仕事をしているライターさんに見せてあげたいです。
本で勉強
本を使った勉強は、今での継続して実践しています。今までに勉強として読んだ本は、だいたい下記の通りです。
ライティングに特化した本よりも、Webマーケティングやキャッチコピーに関する本が多いかもしれません。本は個人的に好きなので、今後もどんどん読んでいきたいです。
沈黙のWebライティング
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—
- 作者:松尾 茂起
- 発売日: 2016/11/01
- メディア: Kindle版
沈黙のWebマーケティング
沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション
- 作者:松尾 茂起
- 発売日: 2015/01/31
- メディア: Kindle版
Live!ウェブマーケティング基礎講座
超分類!キャッチコピーの表現辞典
超分類!キャッチコピーの表現辞典: 一言で目を奪い、心をつかむテクニック50
- 発売日: 2016/08/02
- メディア: 単行本
バズる1行
自分を売り出す1行を作れ
「高売れキャッチコピー」がスラスラ書ける本
「高売れキャッチコピー」がスラスラ書ける本 (DO BOOKS)
- 作者:加藤洋一
- 発売日: 2011/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ほんとうの欲求は、ほとんど無自覚
実践しながら勉強
Webライターとしての勉強は非常に大切なのですが、勉強ばかりして「ノウハウコレクター」になっても、お金を稼ぐことはできません。
「勉強しないと、お金をもらう仕事をするのが怖い」という気持ちも分かりますが、発注するかどうかを決めるのは発注者です。
仕事を任せてもらい、万が一こなすことができなくても、その責任は100%ライター側にある訳ではありません。仕事を任せられると判断してしまった発注者にも責任があるからです。
勉強は仕事を受注しながらでもできます。例えば新しい知識を学んだら、それを取り組んでいる案件に活かす。記事が上位に上がれば、その経験を元にさらに勉強をする。このように「勉強」と「実践」という2本の柱の両方に足を掛けて上に登っていくようなイメージで取り組みましょう。
勉強の柱だけ登り続けても、一度下まで降りてまた実践の柱を登らなければいけません。失敗しても大丈夫です。
あくまでも筆者の場合ですが、最終的に望むイメージの70%くらいの成果物が納品されれば、お金を払います。
「初心者OK」と書いてあるなら、相手がそう言っているのですから、堂々と応募しましょう!仕事内容を読んで50%ぐらい内容がイメージできれば、より楽な気持ちで仕事ができます。
Webライター「知識」「実践」「文字単価」の関係
あくまでも実体験ですが、
- 知識
- 実践例
- 文字単価目安
を表にしました。
概要としては知識と文字単価は比例しますが、トピックと文字単価の関係は低め。例えば同じ「Wevライター 始め方」というキーワードでも1文字0.3円の場合もあれば、1文字5円の場合もあります。
知識 | 実践例 | 文字単価 |
---|---|---|
基本的な文章が書ける | 日本伝統行事の紹介文 | 1文字0.3円 |
指定されたSEO対策ができる | スクールの紹介記事 | 1文字1円 |
自らSEO対策をし上位表示できる | IT系記事 | 1文字3円 |
SEO対策&編集作業 | インタビュー記事 | 1文字7円 |
言い換えれば、基本的な文章がかければライターの仕事をすることは可能です。
Webライター5年目の今が一番勉強しています
突然ですが「水商売」と聞くと、ホストやキャバクラを思い浮かべるかもしれませんが、本来は「客の人気が収入を大きく左右する点で本来的に不安定な商売」という意味です。
つまり、Webライターも水商売ですよね。ただ難しいのは、実力があれば人気になれる…とは一概には言えないところ。アイドルのように「不完全だけど一生懸命頑張っている」がウケて人気になる場合もあるからです。
Webライターとして仕事をし続けるのは本当に難しいと思います。レベルアップすればするほど、自分の実力不足を痛感。勉強すればするほど「知りたい」と「やってみたい」が増えていきます。
筆者はWebライター5年目ですが、今が一番勉強しています。本来的な不安定さを取り除くには、せめて勉強して不安定さの中に安定性を求めるしかないのです…
今日もどーにかこーにか生活するために、文字を打ちまくっています。
アイキャッチイラスト : ほとぎ。(@hotogigi )
文章 : サワムラ(@webwebwriter123)