引きこもりの楽しみ方8選!退屈がもたらす意外な科学的効果とは?

引きこもりの楽しみ方8選!退屈がもたらす意外な科学的効果とは?

せっかくの休日なのに家に引きこもっていたら、もったいない!

家で一人で過ごすなんて、なんか非リア充な感じがする…

このようなマイナスイメージをお持ちの方も多いかもしれませんね。

しかし、結論から言ってしまえば、家に引きこもることは悪いことではありません。さらに、家で何もしない「退屈な時間」というのは、さまざまな効果をもたらすことが科学的にも証明されています。

今回お話しするのは「引きこもりの楽しみ方」と「退屈がもたらす科学的効果」について。家に引きこもりながら、どうぞお楽しみください。

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家に引きこもることのメリット

「仕事が休みの時はいつも家に引きこもっています」ーーこんな人がいたら、周りから「非リア充」の烙印を押されてしまうかもしれませんね。

しかし、周りの目などきにする必要はありません。家に引きこもることには、絶対的なメリットがあるからです。

ここでは、家に引きこもることのメリットを3つご紹介していきます。

引きこもりのメリット3つ
  • お金を節約することができる
  • 身体を休めることができる
  • 感染症などから身を守ることができる

引きこもりのメリット①お金を節約することができる

家にいれば、外出した時のようにお金を使う必要がありません。

例えば外出すれば移動代、食事代、買い物代、お茶代などお金を使う必要が出てきますが、家にいればこのような諸経費をカットすることができます。

もちろん10万円くらいの高額なプラモデルを購入し、家に引きこもって完成させる…といった、お金のかかる「引きこもり」もアリ。

しかし一般的には、家に引きこもることは外出することに比べて、お金を節約することができると言えるでしょう。

引きこもりのメリット②身体を休めることができる

自宅で過ごせば、外出した時のように歩き回る必要がありませんので、身体を休めることができます。

そもそも、休日に人混みへ行き、列に並んで食事をし、がやがやとした場所で買い物をする…この行為自体を「疲れる」と感じる人もいるでしょう。

外出すれば1日に数千歩も歩くことがありますが、家にいれば数百歩で済みます。特に日頃立ち仕事をしている人などは、休日こそゆっくり休むことが大切です。

休日とは身体を休めるためのものですので、家に引きこもるということは、休日の意義を教授していると言えるでしょう。

引きこもりのメリット③感染症などから身を守ることができる

自宅に引きこもっていれば、感染症などのリスクから身を守ることができます。

例えば流行りの風邪やウイルス性の病気などは、飛沫感染しますので、人混みを避けることは予防の一つとなるでしょう。

「人混み」というのは、不特定多数の人の集まりです。人間は、基本的に他人をコントロールすることはできません。

インフルエンザが流行っている時に、マスクをしないでひどい咳をしている人を見てTwitterで「今日こんな人がいた(怒)」と呟いても、なんの解決にもならないのです。

自宅にいれば、少なくとも感染などののリスクを最小限に止めることができます。外に出て不特定多数の人に対してイライラするよりも、精神衛生上良いと考えることもできるでしょう。

家に引きこもることのデメリット

コインの裏と表のように、何事にもメリットとデメリットがあります。

引きこもりにメリットがあるのは事実ですが、同時に気をつけなければいけないデメリットも。ここでは、引きこもりがもたらすマイナス面について考えて見ましょう。

引きこもりのデメリット2つ
  • ストレスが溜まる
  • 孤独を感じる

引きこもりのデメリット①ストレスが溜まる

ストレスとは、心理的・身体的な刺激を受けた時に生じる緊張状態のこと。

例えばアウトドア派の人が外に出たいのに、家にいなければいけない状態の時は「外に出てキャンプがしたい。自然と触れ合いたい」という心理的刺激を受けます。

しかし、お金がない、用事があって家にいなければいけない、などの理由でキャンプに行きたいという願望が叶えられない時、人は強いストレスを感じるのです。

また、家に引きこもっていると、なかなか運動ができませんので、溜まったストレスを解消することができず、さらにストレスが溜まっていくという悪循環を引き起こす可能性もあるでしょう。

引きこもりのデメリット②孤独を感じる

かつて孤独、すなわち「人と繋がりを持ちたい」という欲求は、人間が社会的スキルを発展させていくのに必要なものでした。

社会が発展していない時代は、人と繋がり協力することが社会的な発展に繋がって行くものだったからです。家に引きこもって人との関わりが薄らぐと、孤独を感じてしまうことがあるでしょう。

とある研究によると、孤独は免疫力を低下させ健康被害を及ぼすこともあるそうです。

ネット社会の発展により、家に引きこもりながらも人と繋がることができるようになりました。引きこもり中に孤独を感じたら、ネットを利用して外部と繋がってみることをおすすめします。

自宅に引きこもる際は「生活不活発」に注意

自宅に引きこもる際に注意したいのが「生活不活発」です。「生活不活発」とは、家の中で動かないことによる健康被害のこと。

特に高齢者の方は、家に引きこもり人と会話する機会が極端に減ると、疲労回復力が低下したり疲れが溜まりやすくなってしまいます。

自宅にいながら生活不活発を防ぐには、以下の方法が有効。

  • 室内で軽い運動をする
  • 電話などで人と話をする
  • バランスの良い食事をする
  • 掃除や家事などを毎日しっかり行う

家族に高齢者がいる人も、高齢者が生活不活発にならないように気を配るようにしてください。

引きこもりの楽しみ方8選

引きこもりの楽しみ方はいろいろ。

今回は下記の8種類の過ごし方について考えみたいと思います。

引きこもりの楽しみ方8選
  1. テレビ・映画・動画を観る
  2. 本・漫画・雑誌を読む
  3. 料理をする・お酒を飲む
  4. 家の掃除をする
  5. 音楽を聴く
  6. ゲームをする
  7. 勉強をする
  8. 運動・筋トレをする

引きこもりの楽しみ方①テレビ・映画・動画を観る

1つ目の楽しみ方は「テレビ・映画・動画を観る」です。

テレビなどをだらだら観るのも良いですが、例えば「人生で観るべき映画」をまとめて観るのもおすすめ。名作というのは何年経っても色褪せないもので、さまざまな作品に触れることで視座を養うことができるでしょう。

リユイユイ
ちなみに私は『The Godfather』と『Black books』を一気に観ました。

また、YouTubeなどで普段観ないタイプのコンテンツを観るのも良いですね。おもしろ動画も良いですが『VICE』などのドキュメンタリーを観るのも面白いですよ。

引きこもりの楽しみ方②本・漫画・雑誌を読む

2つ目の楽しみ方は「本・漫画・雑誌を読む」です。

好きな作家の本を一気読みするのも良いですし、買って読んでいなかった漫画を一気に読むのも良いでしょう。時間を忘れて本や漫画に没頭できるのは最高ですね。

また、読書にはストレス軽減効果や脳を活性化させる効果もあります。自宅に引きこもる代わりに、本の世界を自由に飛び回ってみてはいかがでしょうか。

引きこもりの楽しみ方③料理をする・お酒を飲む

3つ目の方法は「料理をする・お酒を飲む」です。

実は料理には瞑想効果やセラピー効果があることが確認されています。料理をしていると心が無心になり、不安な気持ちから距離を取ることができますよね。

また、適度な飲酒には血流を良くする効果も。何より、お酒を飲みながら映画を観たり、趣味に没頭すると幸福度が上がる気もします。

引きこもりの楽しみ方④家の掃除をする

4つ目の方法は「家の掃除をする」です。

家の掃除とは、始めるまでは億劫でも、始めてしまえば没頭してしまうもの。身体を動かしますので適度な運動になりますし、最後には家も綺麗になり一石二鳥です。

コネチカット大学の研究結果によると、人はストレスを感じている時、掃除のような単純な作業に惹かれるのだそう。掃除をして達成感を感じると、それがセルフケアとなりストレスが軽減するのです。

せっかくの機会なので、前から気になっていたけれど放置していた汚れを、この機会に綺麗にしてみてはいかがでしょうか?

引きこもりの楽しみ方⑤音楽を聴く

5つ目の方法は「音楽を聴く」です。楽器が弾ける方は、楽器を弾いてみるのも楽しいですね。

私は音楽視聴アプリでプレイリストを作り、お気に入りの曲だけをひたすら聴いています。

お気に入りの音楽はドーパミンを増やし、喜びを感じやすくさせる効果もあるんだとか。ドーパミンは、モチベーションアップにも役立ちますので、気分が落ち込んでいる時などに音楽を聴くのもおすすめです。

引きこもりの楽しみ方⑥ゲームをする

6つ目の方法は「ゲームをする」です。ゲームはテレビゲームでも、スマホゲームでも、ボードゲームでもOK。

余談ですが、心理学の世界にはテレビゲームを使った「テレビゲーム療法」という治療法があります。

スペイン、バルセロナのベルヴィージャ病院の摂食障害ユニットの研究者が摂食障害の患者にビデオゲームをプレイしてもらったところ、89%が過食を克服したそうです。

これは、テレビゲームを行うことにより感情を表現したことが、良い効果をもたらしたのではないかと考えられています。

ゲームは時間を潰すにはもってこいですので、引きこもりの楽しみ方としてはおすすめです。

引きこもりの楽しみ方⑦勉強をする

7つ目の方法は「勉強をする」です。

まとまった時間を利用して語学を勉強したり、副業のためのライティング法を勉強したり、以前から興味のあった日本史を勉強したり。

知的好奇心を満たすことは単純に楽しいですし、さらに学んだことが将来活かせるのであれば、一石二鳥ですよね。

「外に出かけられないから、つまらない」と考えるのか「外に出かけられないなら、この機会に勉強しよう」と考えるかで、将来の結果は大きく変わるかもしれません。

引きこもりの楽しみ方⑧運動・筋トレをする

8つ目の方法は「運動・筋トレをする」です。

室内でも身体を動かせば気分がスッキリしますので、ストレス解消効果もあると言えるでしょう。

筋肉を育てるには時間が必要ですが、時間をかけた分だけ成果が出た時の達成感は大きいはず。

YouTubeなどにも筋トレ関連のコンテンツはたくさんありますので、この機会に初めてみるのもおすすめです。

「退屈」であることの化学的効果

多くの人は「退屈であること」は悪いことだと考えます。しかし、実は退屈な時間というのは、あえて予定として作る価値のある大切な時間なのです。

ここでは、退屈の科学的効果についてみていきましょう。

退屈の科学的な効果
  • 創造性が高まる
  • 決断力がアップする
  • モチベーションが高まる

創造性が高まる

退屈であることは、人間の創造性を高めるのをご存知ですか?

退屈が創造性を高めることは、科学的にも証明されており、例えばアメリカの老舗心理学雑誌『Psychology Today』には「退屈の5つの効果(英文)」として退屈がもたらすメリットについて紹介されています。

In the absence of external stimulation, we use our imagination and think in different ways.

(外部からの刺激がなく退屈な時、人は自らの想像力を発揮しようと創造的になるのです)

(「退屈の5つの効果(英文)」より)

「退屈だから何か面白いことをしよう」という気持ちは、人間の創造力を育てることに繋がっていくのです。

決断力がアップする

退屈であることは、決断力のアップにもつながります。単純作業など退屈なことをしていると、刺激を求めて脳が決断力を強めようとするからです。

決断力を高めるには、直感力が非常に大切。直感力には「脳と心の安定と余裕」が必要です。

退屈な状態に身を置いていると、脳に余裕が生まれ素早い決断ができるようになります。結果的に決断力が上がるとリスクを回避することができますので「退屈=身を守る手段」と言っても過言ではないでしょう。

モチベーションが高まる

退屈であることは、モチベーションを高める役割も果たします。

先ほど紹介した『Psychology Today』の「退屈の5つの効果(英文)」には、下記のように書かれていました。

Being bored means that we are currently engaged not only in an uninteresting or unchallenging situation but also in a situation that fails to meet our expectations and desires. Boredom encourages us to shift to goals and projects that are fulfilling than the ones we currently pursue.

(退屈している状態とはつまり、興味をそそられるものがない、やりがいのあるものがない状態を示すだけではなく、期待や欲望を満たせていない状態を表している。退屈であることは、目の前にあることよりも、もっと充実したものに取り組みたいという欲求を生み、モチベーションを高めるのだ)

(「退屈の5つの効果(英文)」より)

言い換えれば、モチベーションを高めたいときはあえて退屈な状況に身を置くと、モチベーションを発揮させることができます。

「退屈」も含めて引きこもりを楽しもう

外出する楽しみと、自宅に引きこもる楽しみは、向かうベクトルが異なります。自宅に引きこもる楽しさとは、自分の内面に充実感を見出すようなイメージ。

外出してテーマパークへ行ったり、美味しいものを食べるのも良いですが、自宅で引きこもるのもまた、底なしの楽しみを探求するようなワクワク感があるものです。

さあ、今日からあなたも堂々と自宅に引きこもって、自分にしか分からない世界で黙々と楽しんでみましょう。