福島県は全国第4位の温泉地数を誇る、知る人ぞ知る温泉大国なことをみなさんはご存知でしょうか。しかも福島県はその地形柄、多種多様な泉質の温泉が湧き出ていて、地域によって異なる泉質を楽しむことができます。本記事ではそんな福島県のオススメ温泉施設を10施設集めました。温泉に行きたいけどどこが良いのだろう?と迷ったときにオススメな情報が満載となっておりますので、ぜひ参考になれば幸いです。
庄助の宿 瀧の湯 (会津若松市)
観光地での人気の高い会津若松市の温泉郷、東山温泉に位置する宿。「東山温泉発祥の湯」で開湯1300年、創業130余年を誇ります。歴史を感じながらも、館内はリニューアルを重ね、モダンで洗練された空間が魅力的です。自慢は、会津の名所「伏見ヶ滝」を眺めながら入れる絶景露天風呂&6つある絶景貸切風呂。全国的にも大変貴重な「自然の滝」を見ながら温泉を愉しめます。
瀧の湯へのアクセスは「磐越自動車道」会津若松ICより約15分、また送迎サービスやJR会津若松駅からの直行便もあります。本数や時間が限られていますので事前に確認をしておきましょう。
お宿 花かんざし (二本松市)
花かんざしは日本百名山「安達太良山」の麓、岳温泉にあります。自然に囲まれた客室8室のみの小さな温泉宿です。昭和初期に建てられた木造建築のぬくもりを生かし、床のきしむ音や少し低めの鴨居すらどこか懐かしく、大正ロマンの趣ある空間が広がります。岳温泉の泉質は全国的にも珍しい白濁の単純酸性泉で、お部屋の露天風呂をはじめ館内すべてのお風呂が源泉かけ流しです。季節の会席料理にも舌鼓、和の雅な風情の中で静かに至福の時を過ごす大人の隠れ家です。
花かんざしは「東北自動車道」二本松ICより車で約15分、またはJR東北本線「二本松」下車後、路線バスか送迎サービスも行っています。送迎を利用の際は事前に予約が必要です。
母畑温泉 八幡屋 (石川町)
福島空港からほど近い、石川町にある小さな温泉郷、母畑温泉に位置する八幡屋は「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で総合第一位に輝く旅館です。(2016年、2021年)総合第一位と聞くと高級旅館のイメージですが、八幡屋は夏休みには子供向けに縁日などのイベントを開催したり、期間限定で1泊1万円プランを実施したりとファミリーにもぴったりな旅館なのです。泉質はアルカリ性単純温泉で、ラジウムの含有量は東北トップクラス。露天風呂のほかに子供が喜ぶ屋外プールも備えており、平日1万3000円~の価格で日本一のおもてなしをファミリーで体感できる旅館です。八幡屋へは福島空港よりタクシーで15分、または事前予約の上で水郡線磐城石川駅からの送迎もあります。
高湯温泉 旅館玉子湯 (福島市)
高湯温泉は奥州三高湯に数えられる名湯で、乳白色の硫黄泉が特徴です。その乳白色のお湯は「入ると肌が玉子のようになめらかになる」ことから「玉子湯」と名前がついたそうです。玉子湯はそんな硫黄泉を加水加温なしの源泉100%かけ流しで愉しむことができ、一度は訪れたいと全国から温泉ファンがやってきます。大自然の中の露天風呂をはじめ、140余年もそのままの形をとどめている茅葺屋根の湯小屋など7種類の多様な湯めぐりが魅力です。硫黄のにおいが漂う館内は昔ながらの趣があり、来た人の身も心も癒してくれます。
玉子湯へは東北自動車道福島西ICから車で約30分。またJR福島駅から送迎バスも出ています。
小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブ (いわき市)
美しい太平洋を見下ろす岸壁に立つリゾートホテルです。オーシャンビューの露天風呂が人気で、特に朝夕の露天風呂から望む太平洋は絶景です。併設されているゴルフ場も眺望が自慢のシーサイドコースで、爽快にプレーが楽しめます。館内にはレストランやスパも備わっておりゴルフや旅で疲れた体を癒すことができます。近隣には「スパリゾートハワイアンズ」や「アクアマリンふくしま」もあることから観光拠点としての利用もおすすめです。いわき市は一年を通して温暖な気候なため、青い海と青い空を望みながら存分にリゾート気分を味わってはいかがでしょうか。
各方面からのアクセスも良好で、常磐自動車道いわき勿来ICより車で20分程、JR泉駅からは無料のシャトルバスが定期的に運行されています。
おとぎの宿 米屋 (須賀川市)
田んぼの真ん中にこっそりと佇む、全18室の小さな宿。まるで「おとぎの国」に迷い込んだような不思議な空間が広がり、心の底から非日常の世界を満喫するための様々な仕掛けが施されています。自慢の会席料理では“花咲じいさん”“浦島太郎”“かぐや姫”など季節ごとに異なる「おとぎ話」をモチーフに、ストーリー仕立てでコースが進んでいきます。有機栽培で無肥料無農薬野菜、天然調味料を使ったオーガニック尽くしのお料理は特に女性に人気が高く、リピーターも多い宿です。泉質は単純アルカリ泉で、化粧水のようにとろみがあり美肌の湯と呼ばれているのも女性人気の秘密。源泉かけ流しの露天風呂はもちろんのこと、源泉を使った贅沢なミストサウナも愉しめます。宿泊の他に利用しやすい「日帰りプラン」もあり、素朴な自然に抱かれながら心穏やかに贅沢な休日を楽しむことができますよ。米屋へは東北自動車道須賀川ICから車で約5分、JR須賀川駅からは無料の送迎もあります。送迎車利用の際は時間指定、要予約のためご確認お願い致します。
大川荘 (会津若松市)
会津若松市の南に位置する芦ノ牧温泉は約1200年前に開湯したと言われ、会津若松の奥座敷として親しまれてきました。その中でも阿賀川に面にて立つ、ひときわ大きな建物が大川荘です。すべての客室が阿賀川の渓流に臨み、露天風呂(四季舞台たな田)は湯船が棚田風に段々に配置されていて雄大な自然を感じながら愉しむことができます。また、館内エントランスの荘厳な吹き抜け空間は、アニメ「鬼滅の刃」に登場する「無限城」に似ていると話題になりました。吹き抜け空間の中央には赤い舞台が設置されており、チェックイン時間の16:00~18:00には三味線の生演奏でお出迎えも。カップルやファミリー、シニアの方々など多方面から人気がある温泉旅館です。
会津鉄道芦ノ牧温泉駅、会津若松駅からそれぞれ送迎車がご利用できます。また、磐越自動車道会津若松ICからは車で約40分ほどです。
裏磐梯レイクリゾート 五色の森 (北塩原村)
福島県の人気観光スポット「五色沼」から徒歩5分の所に位置する五色の森。日本百名山のひとつ、磐梯山を望み、眼下にはコバルトブルー色に広がる桧原湖と大自然に囲まれた高原リゾートです。桧原湖を見渡す風光明媚な露天風呂はまさに絶景。鉄分豊富なこの湯は美肌の湯と呼ばれ、湧出時は無色透明ですが空気に触れると酸化し、珍しい赤褐色に変化します。肌のpH値に近いため、小さいお子さんの温泉デビューにも最適です。夏はカヌー、冬にはワカサギ釣りなど裏磐梯の立地を生かした屋外アクティビティが充実しているのも魅力で、子供から大人まで家族みんなで楽しめる宿になっています。五色の森へは猪苗代磐梯高原ICから車で約25分ですが、JR猪苗代駅から無料送迎バスも出ています。また、東京駅からは往復のバスプランもあります。
萩姫の宿 栄楽館 (郡山市)

栄楽館がある磐梯熱海温泉は素肌に柔らかい美人の湯として知られる温泉地で、栄楽館はアルカリ性単純泉の自家源泉と市営泉の湯量豊富なブレンド天然温泉です。「来やすさ」「親しみやすさ」「楽しさ」をテーマとしたのんびり過ごせる温泉旅館で、最上階の7階にある展望風呂(萩姫の湯)は畳敷きでガラス張りの明るく広々とした浴室が魅力。料理長のこだわり会席は小綺麗な田舎料理をテーマにしており、おいしさの中にどこか懐かしさや福島らしさを感じることができます。女性限定で選べる浴衣プランや憧れの露天風呂付客室もあり、ぜいたくな大人の休日を味わうことができ、女子旅にもピッタリな温泉旅館です。JR磐梯熱海駅より徒歩3分でアクセスも良好です。
HOTELLI aalto (北塩原村)
「ホテリ アアルト」は磐梯朝日国立公園内に立地し、新鮮な空気と大自然を抱きながらスタイリッシュな北欧風客室を備えた高級リゾートホテルです。ホテルの名前はフィンランド語で「HOTELLI」は「ホテル」、「aalto」は「波」の意味があり、3人の建築家によって築40年の山荘をリユースして作られました。北欧風のインテリアと地元の食材をふんだんに使った絶品のフレンチ料理が人気絶大で、一度泊まると翌朝帰るのが辛い!と、リピーターの多い宿でもあります。泉質は硫黄泉で、ふんわりと硫黄が香る源泉かけ流しの絶景温泉も魅力の一つ。料金は高めですがオールインクルーシブ(飲み放題)でラウンジでのドリンクや夕食時のアルコール、部屋付きの飲み物等もすべて宿泊料金に含まれており追加料金を気にせず過ごすことができます。
HOTELLI aaltoへは、磐越自動車道「猪苗代・磐梯高原IC」より車で約25分、また公共交通機関をご利用の方はJR磐越西線猪苗代駅から予約制の無料の送迎バスが出ています。
まとめ
福島には、今回ご紹介しきれなかった他にもまだまだ魅力的な温泉施設がいっぱいあります。それぞれの個性ある温泉地からきっとあなたにぴったりな温泉が見つかるはずです。次のお休みにはぜひ本記事を参考にして「温泉王国福島」へ癒されに来てください。