
英会話講師になりたいのですが、資格って必要なの?資格のない自分でも英会話講師になれるかどうか知りたいです。
今回はこんな疑問に答えていきたいと思います。
「英会話講師になりたいけれど資格は必要なのか」という疑問を持っている方は多いでしょう。
結論は「資格はいらない。ただし会社が求める英語力の基準はある」です。
英会話講師は資格を持っているかどうかより、現場で外国人講師とコミュニケーションが取れるか、生徒さんに分かりやすく英語を教えることができるのか、と言う点が重視されるため「この資格がなければだめ」という資格要件はありません。
ただし英会話講師にふさわしい英語力を示す指標の一つとしてTOEICの点数の基準を設けているスクールもあります。さらに英会話講師になるには資格は必要ありませんが、持っていた方が役に立つ資格はあるのです。
本記事では、これから英会話講師になりたいと考えている方のために、元英会話講師の私が英会話講師がスキルアップのために取るべき資格について、まとめてみます。
読後は英会話講師へのモチベーションが急上昇すること間違いなしでしょう。


英会話講師が持っておいた方が良い資格5選

英会話講師が取っておいた方が良い資格は5つです。
英会話講師になりたい、または英会話講師としてさらにスキルアップしたいという方はまずはこの5つの資格をチェックしてみましょう。
英会話講師の資格①TOEIC
TOEICは一番有名な英語資格と言っても過言ではないでしょう。
TOEICは英語でのコミュニケーション力を判定するための世界共通のテストのこと。
英会話講師の資格や英語力の基準を示している9割以上のスクールが「TOEIC」での点数の基準を設けています。
あくまで目安ですが、TOEICの点数は児童英会話講師なら600点〜700点、大人英会話講師なら700点〜900点ぐらいが求められるでしょう。
もちろんTOEICの点数が高いことに越したことはありません。しかし、TOEICの点数を提示しているスクールのほとんどが「TOEIC800点またはそれと同等の英会話力」という書き方をしています。
つまり、TOEICはあくまで英語力の目安で必須ではないのです。
英会話講師の資格②TOEFL
英語を母語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストとして、米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)により開発されたテスト。
TOEICが就職などの際に使われるのに対し、TOEFLは留学などの際に使われます。
なぜTOEFL資格の取得が英会話講師のスキルアップに繋がるかというと、TOEICがリスニングとリーディング中心のテストであるのに対し、TOEFLはリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能をバランスよく測ることができるからです。
もちろんTOEFLで高得点を取れば、英語の4技能が高いレベルであることを証明できますし、何よりも大切なのはTOEFL資格の勉強をすることで自分の英語力を上げることができます。
英会話講師の資格③IELTS
IELTSは海外留学や海外移住の際に必要な資格の1つで、英語力を判断するためのテストです。
IELTSは、イギリス、アメリカ、オーストラリアなど120カ国、約6,000の教育機関・国際機関・政府機関が採用し、年間140万人が受験する、世界的に認められた英語力を測るための資格。
アメリカでは、約3,000校の大学がIELTSを採用しているなど、実績十分の資格です。
IELTSは日本での知名度は高くはありませんが、海外では非常に有名な英語力を測るためのテストです。一度スコアを取得すれば2年間の有効期間があります。

英会話講師の資格④CEFR
CEFRは欧州評議会で開発された語学力を測るための国際基準。
CEFRの良いところは英語だけでなく38の多言語に対応しており、世界基準で自分の英語力が証明できるところです。
英語力だけでなく第3言語の指標としても使える優れた資格となっています。
英会話講師の資格⑤実用英語技能検定
TOEICと同じくらい有名な英語資格「実用英語技能検定」。いわゆる「英検」ですね。
英検資格の取得メリットは、とにかく日本では馴染みがあること。
「先生はCEFRのC2です」と言われるより「先生は英検1級」というと生徒さんでも分かりやすいですよね。
英検を取ることだけでは不十分ですが、会話力+英語の文法力の証明であれば英検資格取得もおすすめです。
資格関係なし!英会話講師の求人広告を解説

では、実際の英会話講師募集の求人を見ながら、資格があまり必要なことを証明していきましょう。
TOEICの点数を求めているが必須ではないパターン

こちらは、とある大手英会話スクールの英会話講師の求人広告。
英会話講師にも、TOEIC英会話講師にも「TOEIC860点以上」などの目安を提示していますが、必須ではありません。
要は「TOEIC860点以上」の英会話力があれば英会話講師として採用される可能性もあるわけで、必ずしも資格が必要なわけではありません。
募集資格がないパターン

こちらはオンライン英会話講師のアルバイトの募集広告。
資格を求めるよりも、日常英会話力があることを重視しています。
また、オンライン英会話講師ということもあり「パソコンの基本的なスキル」が求められていますね。
資格よりも実力が求められるパターン

こちらは学習塾の英会話講師の求人広告。
資格は求められていませんが、英会話力が求められています。
また、塾であることもあり、指導力や文法的な知識が問われているのも分かりますね。実際の現場で生徒さんの結果を引き出せるかということが大切だと考えられています。
資格がない英会話講師になんか教えてもらいたくないんですけど・・・という方へ

本記事をここまで読んで
と思っている方と
という方の二種類に分かれるでしょう。
しかし「そんな人に教えてもらいたくないんだけど・・・」という方。資格がいらないのはあくまでも入社時です。入社後は何十時間にも及ぶ研修期間を経て英語力だけでなく指導も磨いていきます。
また、講師としては現場で生徒さんと接していることが何よりも大切な英語力のブラッシュアップ。生徒さんに質問されて考えらり、どう教えたら伝わるか悩むことが「英会話講師」としてのスキルをアップさせるのです。
なので、英会話講師は現場でレッスンをしている時点で研修を終えた「プロ」。安心して目の前の英会話講師を信頼してOKです。
英会話講師に資格はいらない。でも取っておいた方が良い資格はある

今回は英会話講師と資格の関係についてご紹介しました。
私は現役英会話として働いていた時に「英会話講師の資格ってどんなものがあるのかな」と疑問に思ったことがありましたが、あまり情報がまとまっておらず調べるのが大変でした。
本記事が、英会話講師を志す全ての方、英会話講師としてスキルアップしたい全ての方のお役に立てば幸いです。
